ヘドン [ ヒストリー ]
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その歴史は
100年を超える。
ヘドンのトップウォータールアーは1920年代から50年代に完成された。

ザラゴッサ
(ウッド製)
1921〜1952


クレイジークローラー
(ウッド製)
1940〜1956
友人を待ちながら木切れを削っていたジェームズ・ヘドンは、待ちくたびれてそれを池に投げ入れた。するとその木切れにバスが飛び出した・・・。1894年のことだという。ジェームズ・ヘドン、そうHeddon社の創設者だ。

このバスが水面を割るシーンに魅了されたジム(ジェームズ)は、自分とほんの少しの友人のために木を削ってルアーを作り始める。このルアーが史上初のバスルアーというわけではない。しかし、その後のトップウォータープラグの草分けであることは間違いないだろう。

ヘドンのハンドメイドルアーは評判が評判を呼び、ルアーメーカーとして名乗りを上げる。初期のルアーはドアジャック(Dowagiac)という名で、一世を風靡する。ドアジャックとはヘドン社創業の地、米国ミシガン州の地名だ。

ヘドンといえば何を思い浮かべるだろう。ある人はザラというかもしれない。またある人はラッキー13だ、いやトゥピードだ、クレージークローラーだというかもしれない。それほどとくにトップウォーターでは有名なメーカーだが、それらの原型は1920代から50年代にできあがっている。

ラッキー13が初めてリリースされたのが1920年、ザラスプークの原型であるザラゴッサが1921年、ダブルスイッシャータイプのトゥピードというルアーが1925年、クレージークローラーが1940年だ。ザラスプークは1922年登場のザラゴッサミノーをデザイン変更し、ザラスプークと改名して1939年に登場した。

トップウォーターの名品といわれる数々のルアーがヘドンから生まれているわけだが、そのアイデアがいかに優れていたかは、それぞれがほぼそのままのデザインでいまも現役で活躍していることに表れているだろう。

材質こそウッドからプラスチックに変わったが、アクションは生きている。いいものは変える必要がないという発想もさることながら、それだけ完成度の高いものを最初に作ってしまったヘドンってやっぱりすごい。

釣業界で最初にカラーカタログを作ったのもヘドンかもしれない。

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ヘドン社はその後ルアーメーカーから総合釣具メーカーへの道を歩む。プラドコ社には1928年のヘドンカタログが保存されているが、これにもロッド、リール、それにシルクラインも載っている。

このカタログが立派なもので、A4ぐらいのサイズで30ページほど。しかもオールカラー印刷である。とても70年も前の印刷物とは思えない、相当お金をかけたであろうことは想像にかたくない出来映えである。プラドコ社のラニー・ウエスト氏によれば、ヘドン社が釣具業界で最初にカラーのカタログを作ったのではないかという。1915年ぐらいにはカラー印刷のカタログが出ていたのではないかともいう。

ヘドン社のルアーは半世紀前にほぼ完成されたわけだが、その魅力はまったく色褪せていない。それどころか、ヘドンのルアーがなければバスフィッシングがこれほど普及したかどうかも分からない、と思っている。バスフィッシングはトップウォーターゲームだけではないのは承知しつつ、ヘドンのルアーによってトップウォーターゲームに魅了された人々がいなければ、今のルアーフィッシングブームはなかっただろうと思えるのだ。